体の歪みを指摘すると悪くなる。
体の歪み。
骨盤の歪みとか、脊柱の歪みなど、歪みがあることは悪いことになっています。
世間一般的に
『歪み=悪』を植え付けられて、それを私達専門家、整体などの施術家の間でも悪いもの。になっている印象があります。
実際に側弯症という症状もあるので、これは改善していくことになりますが、世の中にある歪みは、ほんの少しの歪みのことを指摘しています。
仰向けやうつぶせになって、足の長さを見ると、ほぼ全員長さが違います。
同じ長さの人って、ほとんど存在していません。
だから、それを見た専門家は「あ~、右足の方が長いですね」と言う。
施術をしていても、「骨盤の歪みがありますね」と言う。
「腰椎の4番5番がズレてますね。だから、腰が痛いんですよ」と言ったりする人もいる。
私は、この言葉にとても違和感があります。
違和感があるというのは、これまで全く知らなかったことを、歪んでいるところが「悪い」ということを伝えることによって、受け手に悪影響を及ぼすということです。
良かれと思って言ったことが、逆に悪い方向に作用してしまうということです。
悪いことに意識を傾けやすくなり、歪みを恐れる生活がスタートしてしまうのです。
悪い意識付けは、悪い方向性に進ませてしまいます。
その言葉を聞いた受け手はどう思うのか?
それは「歪んでたから悪いのだ」と思うことになりますよね。
受け手にそんな情報は必要ですか?
私は必要がないと思うんです。
だから、歪みとかは施術する側や指導する側だけの情報でいいわけです。
改善に向けての施術や指導を進めていけばいいだけなのです。
受け手が知りたい!と思うかもしれませんが、それで安心材料になるならとも思いますが、それでも私は伝える必要性はないと考えています。
例えば、病気ではないのに、医師から「あなたは〇〇が悪い」と言い続けられたら、どうなると思いますか?
本当はその症状がないのに、言われたことによってその状態になってしまうということが起きてしまいます。
病気じゃないのに、病気を意識させてしまうと本当にその病気になります。
医師から「治りません」と言われると、本当に信じてしまうと治りません。
医師が必要なくそういうことは言わないですが、そのような実験をしたらそうなったという情報がありました。
意識レベルってそれだけパワーがあります。
だから、本人が歪みを感じていないのであれば、わざわざ悪い情報を伝える必要性はない。ということです。
そして、そもそも痛みの原因は歪みではありません。
どちらかというと、「歪んでいないと今の状態を保てない」ということが本質です。
痛くなった純粋な原因は、「痛くなるような行動」をした結果です。
その背景に、柔軟性の問題、筋力の問題、姿勢の癖、動きの癖があります。
そこを改善していけばいいので、ストレッチをやること、筋力トレーニングをやること、楽な動きの学習と実践を覚えてもらうことが大切になります。
私が積極的に施術をしない理由は、筋トレやストレッチをしていく方が圧倒的によくなるからです。
柔軟性に関しては、筋肉が硬いということが、明らかに自分の体で実感できます。
筋力に関しても、筋力ある無しを体で感じることが出来ます。
そして、改善している過程も実感できます。
良くなっている感覚があると、気持ちも前向きになり、取り組む姿勢も変化していきます。
体がどんどん良くなる。
そして、楽になる♪
そうなると楽しくなってきます。
寝ているだけの施術だけでは味わえない喜びがそこにあります。
もし、今、整体屋さんとか施術を受けるところで、歪みを指摘されたのなら、それはあまり意識しないでください。
意識すればするほと、本当にそうなるし、悪くなる可能性の方が高いので。
先生達は良かれと思って言っているんだと思いますが、言葉の伝え方によって意識レベルまで悪い影響を与えてしまうことを知ってて欲しいです。
いや、もう言わないでくれって感じです。
歪みは悪ではない。
このような考え方もあるというこも知って頂けると嬉しいです♪
今回もお読みいただきありがとうございます♪
私が書いた本もよろしくお願いします♪
⇒ からだ整う筋トレ整わない筋トレ~辻洋介流からだ作り理論~
http://tsujiyousuke.com/2019/02/18/kintoreseitai-2/
最新記事 by 辻洋介 (全て見る)
- 筋肉の張りを簡単に溶かす方法 - 2021年2月19日
- 『物事が上手くいかない時に上手くいく方法』とは? - 2021年2月18日
- 多くの人が間違っているデッドリフトとは・・・。 - 2021年2月16日
- パーソナルトレーニングジム『ボディプランニングの紹介』 - 2021年2月10日
- 体幹を強くするための3つの秘訣 - 2021年2月1日