ポジションによって力の発揮具合があることを知ろう!
ポジションによって力の発揮の具合が違うことはご存知ですか?
例えば、スクワット。
スクワットは、下に行けば行くほど力の発揮が弱くなります。
一番力が強い箇所は、直立の状態です。
スクワットの基本は、大腿部が地面と水平になるところまで下ろすことがセオリーになっています。
確かに、ここまで下ろすと凄くきつい。
そのポジションから立ち上がると、大腿四頭筋をよく使っている感じがします。
なので、筋肉をしっかり動かすということに限っては良いと思っています。
ただ、筋力を強くするということが狙いなら、大腿部が地面に水平になるまで下ろすことは、良くない方法です。
なぜなら、大腿部が地面と水平の位置は、一番力が発揮できないポジションだからです。
力が発揮出来ないので、扱う重量は軽くしないと出来ないことになります。
そのポジションだけ力が出ないだけど、直立の状態に戻れば戻るほど、筋力はまだまだ余裕があります。
重たい重量を、まだまだ全然扱えるのに、大腿部が地面と水平を基準にしているため、軽い重さしか扱えない。
この状態を続けていても、筋力の向上の伸び率は小さいですし、パフォーマンスの発揮にも影響を与えます。
トレーニングの基本として、一番強く力を発揮する箇所に適切な負荷を与えてあげることが、筋力やパワーの向上に役に立ちます。
その結果、パフォーマンス向上の基礎を築き上げてくれます。
あと、私が大腿部を地面と水平まで下ろさない理由がもうひとつあります。
それは、ケガのリスクが非常に高いということです。
筋肉を伸ばしているポジション→筋力の出力が弱い。
力の発揮が弱いところに強い負荷がかかる→腱や関節に負担をかけてしまう。
スクワットは特に、多くの部位が関わっています。
大腿部を水平にすることで、骨盤が後傾になりやすく、体幹が抜けて腰を痛めるリスクがあります。
ベルトを使用すればいいという声も聞こえそうですが、四頭筋だけを強化するだけであれば、レッグエクステンションで十分です。
様々な箇所を共同で動かして強くすることに意味があるので、ベルトを使用すると、体幹は安定はしますが、体幹の強化にはなりません。
例えベルトして足だけ強化しても、体幹が弱い状態だと、力の発揮も体幹い合わせて発揮するので、パフォーマンス向上には繋がりにくくなります。
地面と大腿部が水平にすると、膝関節が屈曲し過ぎているので、膝を痛めるリスクが高くなります。
以上を踏まえると、スクワットでは大腿部を地面と水平にするメリットは無いと私は考えているので、バーベルスクワットは、ハーフまで下ろすことを基本で指導しています。
上体にかかる負荷がなく、自重の状態ならばケガのリスクは低いので、地面と大腿部が水平まで下ろすことは問題はありません。
あくまでも、筋力やパワーを強化するにあたって、一番得策な方法として、バーベルスクワットは、ハーフでOKということです。
ケガのリスクを回避し、尚且つ最強に強くなることが一番だと私は考えています。
この考えを受け入れられる人って、なかなかいないのかもしれませんが、この方法で多くのプロも輩出していますし、結果も残しています。
どちらが良いのかは、自分自身の体で試すことをお勧めします。
私もどちらも行ってきています。
その結果、ハーフポジションを勧める形になっています。
巷に溢れている常識を少しだけ疑ってみてもいいのでは?
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